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患者と薬剤師の
コミュニケーションを考える

薬局の責務は、処方箋を受付、薬を調整するにとどまらない。

処方された薬を患者さんが正しく服用し期待された効果が出るように患者個々に応じた服薬指導を行う。

このためには、患者とのコミュニケーションで、心情や病状などをできる限り理解する必要があり、「推察力を研ぎ澄ます」ことを日常的に行っている薬剤師は多い。

高齢化が進み、長期に薬を服用する患者が増える中で、限られた時間の中で、今後、ますます求められるスキルである。


 


患者さんに日々、接している薬剤師の方に、患者とのコミュニケーションで「推察力を研ぎ澄ます」の3つの事例Case1、Case2、Case3について、類似の景観があるか、訊いてみました。

Case1では93%、Case2では78%、Case3では65%の方で類似経験があるとの回答でした。




40人中39人で患者とのコミュニケーションで「推察力を研ぎ澄ます」 ことは、今後求められるスキルだと思うと回答された。
本調査にご協力いただいた薬剤師40名の勤務先と勤務年数を記載

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薬局で長年勤務する薬剤師の皆様に、患者とのコミュニケーションについて聴いた


循環器系の処方箋を持ってこられた患者さん。

毎回、処方されていた血圧の薬が減量になっていた。

患者:「ちょっと血圧が低かった」

と聞いたあとに、


:「ほかに先生は何かおっしゃっていましたか?」

と訊いたところ、

患者:「先生は足がむくんでいる、とおっしゃってました」


処方箋をみると、特に利尿剤などの追加はなかったので、

:「それについて先生は何かいわれてましたか?」

と重ねて訊いたところ、


患者:「ふくらはぎの運動をするようにと言ってました」

とのことだった。


:「ふくらはぎをマッサージするだけでもいいと思いますよ、」

と、マッサージの方法を説明した。


主治医からの指示を、患者さんがご自身の生活の中で、具体的にどう実施するか、すぐにイメージできない方もいる。

その方の生活への落とし込みをするには、口頭で説明するだけでなく、運動の指導せんをその場でお渡しできたらさらに効果的である。

最近は、患者さんとスマホでつながることができることもある。 その場で紙の資材をお渡しできなくても、メールやSNSで運動の仕方をご案内もできる。






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薬局で長年勤務する薬剤師の皆様に、患者とのコミュニケーションについて聴いた


まだ顔なじみになっていない患者さんに投薬をするときに、私が心掛けているのは、まずはできるだけ患者さんにしゃべってもらうこと。



まずは、患者さんが服用している薬の代表的な副作用の初期症状を確認する。 ・「おくすりを飲まれて、なにかおかわりないですか?」 ・「立ちくらみとか、喉の乾きなど。」


その後は、できる限りオープンエンドクエスチョンを心がける ・「お加減いかがですか?」 ・「先生は何ておっしゃっていましたか?」


そうすると、

  • 急いでいるから話さないで早く帰りたい、と思っている方なのか?

  • 世間話でもいいから少しおしゃべりしたい、方なのか?

  • 怒りっぽい、方なのか?

  • 耳が聞こえにくい、方なのか?

などの患者さんの情報が少しわかる気がするから。


それを受けて、患者さんへの対応を変えるようにしている。

  • 急いでいる方はには、 絶対伝えないといけないことだけを伝え、さっさと終わるように。

  • おしゃべりな人には、 しゃべりすぎないように、適度な長さで終わるように。

  • 耳が聞こえにくい方だったら、 投薬カウンターから出て、隣に座ってお話をする。

など。


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