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第29回日本医療薬学会年会にて、マディア・スピークの開発について発表しました

2019/11/21 14:55 に Editor MAdhere が投稿

第29回日本医療薬学会年会

期間:2019年11月2日~4日
会場:福岡県福岡市
発表者: 古川綾(株式会社マディア)
               中村敏明(大阪薬科大学 臨床薬学教育研究センター)
               望月眞弓(慶應義塾大学 薬学部)


副作用の早期発見には、患者への適切な副作用指導が重要である。平成25,26,27年度厚生労働科学研究「患者の自覚症状による副作用確認システムに関する研究(研究代表者:望月眞弓)では、1年以内に医薬品の服用経験がある中・高齢者(55歳~99歳)1000人を対象としたインターネット調査にて、医薬品服用中に体調の変化を感じたことがあると回答した人は53.5%で、うち62.8%で体調の変化を副作用と考えていた。
副作用と考えた理由として、投薬時に指導された症状であったからと回答する人が最も多かった。また、投薬時の服薬指導に加え、投薬期間中のフォローアップにおける薬局への期待も大きい。
薬学的知見に基づく個別化した指導は、薬剤師の知識と経験の多寡により指導内容や所要時間に差が生じる。
そこで今般、薬剤師業務の均てん化と効率化を目的とし、電子薬歴システムと連携して利用可能な副作用管理支援システム「マディア・スピーク® 」(以下「m-スピーク」)を開発した。




SPEHEC image



  1. 薬局薬剤師に期待される投薬期間中のフォローアップでは、副作用の早期発見、対応が重要である。
    今回、医薬品の添付文書に記載が少ない重大な副作用の発現時期や頻度について、実臨床のデータであるJADERを解析して、患者ごとに注意する副作用と症状を表示した結果、副作用指導の質の改善と、一連の薬学的管理にかかる時間が平均2分、短縮された。
    すなわち、m-スピークは、効率的な副作用指導を支援できるツールであると考えられる。

  2. 多数の医薬品を長期に服用する高齢患者が増加する中で、患者の自覚症状が副作用であるかを判断し、副作用の重篤化を回避することは重要である。
    今回、患者の主訴から副作用の可能性がある医薬品を検索する機能を利用し、患者の自覚症状と医薬品添付文書の副作用を関連付けるための副作用症状の医学的同義語辞書を作成することにより、添付文書に記載のない症状であっても検索できることが確認できた。
    今後、m-スピークの利用により、プレアボイドや処方カスケード分析が進むことを期待するとともに、重篤化が回避できた事例を収集・解析し、類似事例の発現時に過去の類似事例での対応ならびにそのアウトカムを参照できるようにしたい。